間違った決断とは?


◆間違った決断とは?

「正しい決断」を下す方法、というのはきっと誰もが探しているのではないでしょうか?
おそらくですが、ビジネス系の書籍や雑誌・ウェブページでも多く取り上げられていることでしょう。
(かく言う私も数年前、いくつか本を買って読んだ記憶があります。同系統の本もよく見ました。)
多くのビジネス雑誌・書籍では、成功した経営者、ビジネスマン、投資家、技術者、その他大勢の人間がどういう時にどういう決断を下したか書いています。
その内容はとっさの閃きであることもあれば、知識に基づいたものであったり、あるいは偶然が成したものかもしれません。
とにかく、この手の雑誌で書かれていることは「正しい決断」です。

きっと珍しいものでも無いと思います
もちろん成功した決断というものは本人にとっては貴重で、誇るべきものだと思います。
しかし、その決断を見ても我々には何が参考になるでしょうか?
もし同じ事を考えて同じプロセスで決断しても、それは果たして「自分にとって正しい決断」となりうるのでしょうか?

◆他人の正しい決断

他人の決断は、あくまでも他人のものです。
もっと詳しく書きますと、その他人の人生と経験があってその上ではじめて正しく機能するものです。
例えば上記の経営者の場合、

・生まれてから育った経験
・学校で学んだ経験と知識
・それまでに出会った友人や師となった人からの教え
・試行錯誤して手に入れた経験と知識
・本を読んだり、セミナーなどで手に入れた知識
・それらの貯めた知識が生み出した新しい気づき
・偶然が生み出した経験と知識

全て例に出した経営者特有の、彼だけの下地が会ってははじめて機能するものです。
上記の項目一つとっても決して同じという人は存在しません。
書ききれなかった(私が見落とした)項目を入れると一体どのくらいになるのか検討もつきません。
そして、それらの組み合わせを考えると同じ事は通用しないということがわかります。

◆正しい決断は真似できない

同じ人生を歩んでいる人間というのは存在しません。
そして同様に、同じ決断をして同じように成功する人間と言うのも存在しません。
あったとしても、大まかに情況が似ていることが原因で「似たような成功」となるだけでしょう。
「成功」と書きましたが、本家の成功者の「成功」とは程遠いものとなるでしょう。
そして同じように決断に成功し続けることもないでしょう。

なぜなら本家の成功者はあらゆる状況で同じような「正しい決断」をすることができます。
しかし、真似た人間はあくまで情況がマネをすることを許しただけであって、情況が変われば同じような決断はできません。

◆それではどうすればいいんだ!!

それではどうすればいいんだ!!
そう思われるかもしれません。
決断というのは「本来であれば」正しいや間違っているというのは存在しないのです。
例えばA,Bと人生をかけた決断をすることになったとします。

そしてAを選んだあなたはその事によって人生が悪い方向に行ったとします。
それではこの決断は間違っていたと言えるでしょうか?

悪い方向に行ったから間違いだ!

たしかにそうかも知れません。
しかしここで一つ思い込みがあります。
「Bを選んだら人生がいい方向になる」
このような無意識の思い込みがあるからそう思ったのではないでしょうか?
Bを選ぶともっと悪くなる、あるいは少し良くなった後一気に底まで落ちる。
こういう可能性もあります。

しかし人生において選べるのは1つだけです。
ゲームのようにもしBを選んだら・・・・というパラレルを見ることはできません。
Aを選んだ時点で「Bを選んだ世界」というのは完全に消え去っているのです。

◆まとめると

決断に「本来なら」正しい、間違いはありません。
一方を選んだ時点でもう一方は完全に消え去ります。
正しい、間違いではなく、そこからどうするかですべてが決まります。

100M競争をする時を考えてください。
5人で参加して、あなたは何番のコースで走るか。それを決めるのが決断です。
ここで結果が決まるというのなら、並んだ瞬間に審判が
「よし、1コースは2着、2コースは5着、3・4コースは3着同時、5コースが1着だ。
もう帰っていいよ。」
と言っているようなものです。

決断した瞬間に全てが決まるのは馬鹿らしいと思いませんか?

 

◆間違った決断をあぶりだそう!

今までの文章で【「本来なら」正しい、間違いはありません。】と何度も書きました。
「本来なら」。これはどういうことでしょうか?

はっきりと書きますと、過去の経験やトラウマ、潜在意識に押し込めた事が邪魔をして正しい判断をせずに下して決断です。

私の場合を例に出してみます。
最初のブラック企業を退職後、新しい仕事を探してみて担当者とメールや面接などでやり取りをしていました。
しかし最後のほうで入社を断ってしまう、面接自体を断ってしまう事が有りました。
そのうち、面接に呼ばれることも無くなってしまいました。
なぜ最初のほうで入社を決断しなかったのでしょうか?

それは最初に入ったブラック企業の体験とその思い込みによるせいでした。
つまり私は

「企業というものは残業代を払わないし、最初の条件は嘘を提示している」
「どうせサービス残業ばかりだ!」

このような過去の体験をいまの「決断」に適用してしまい、自分で間違った判断を下し続けたのです。
その会社は決してそのようなことがなかったのですが、決めつけてかかった私に嫌気が差して閉まったのでしょう。
お互いが離れる感じで入社の話はなかったことになりました。

◆「間違った決断」の原因は?

間違った決断の原因は、過去によって正しい判断ができなくなってしまうことにあります。
1度会社を止めた人間がその後転職を繰り返すことが多いように、あるいは1度離婚した人が複数回の再婚・離婚を繰り返す事が多いように。
過去の経験で取ってしまった決断が、繰り返しによってより強固なものになってしまっています。

このHPで言い続けている潜在意識との対立です。
この状態になると正しい決断などできなくなってしまいます。

潜在意識と対立した時の対処法と言う記事を参考に、対立を緩和されてみてはいかがでしょうか?
また、直感的に物凄く根が深い、と思われた方は催眠療法による解決を考えてみてはいかがでしょうか?

間違った決断を続けて苦労している所に、更に別のことをするのはとてもつらいことだと思います。
しかし、もし上記の方法で解決したら非常にこれからが楽になります。
ぜひ検討してみてください。
方法の一つとして知っておくだけでもきっと役に立つと思います。

関連記事:催眠療法